第4回日本GRACE研究会年次大会

第4回 日本GRACE研究会年次大会

「GRACEでつなぐケアの輪」
〜セルフコンパションからレジリエンスへ〜

G.R.A.C.E. は、アメリカの禅僧で人類学者のジョアン・ハリファックス老師により開発された、コンパッションを育み人生の困難を乗り越えるたのメソッドです。以下の5つのパートから構成され、それぞれの頭文字をとってG.R.A.C.E.と名付けられています:

Gathering attention  
注意を集中させる
Recalling intention
動機と意図を想い起こす
Attunement to self/other
⾃⼰と他者の思考・感情・感覚に気づきを向ける
Considering what will serve
何が役に⽴つかを熟慮する
Engaging and Ending
⾏動を起こし、終結させる

 

今回の年次大会は、「GRACEでつなぐケアの輪」〜セルフコンパションからレジリエンスへ〜 をテーマに、ハリファックス老師の同僚やご縁ある医療者を中心に、GRACEの理論と実際を紹介いたします。ケアギバーの方はケアのあり方を学べるほか、セルフケアにも役立てることができます。ぜひみなさまお誘い合わせのうえご参加ください。

ジョアン・ハリファックス老師
Joan Jiko Halifax, Ph.D.

仏教指導者、禅僧、人類学者。米国ニューメキシコ州サンタフェにあるウパーヤ禅センター創設者・主管。医学人類学で博士号を取得。アメリカ国立科学財団で映像人類学の特別研究員、ハーバード大学で医療民族植物学の名誉研究員、米国議会図書館の特別客員研究員も務めてきた。また、ウパーヤ禅センターによる、刑務所でのボランティア活動、ネパールにおける移動診療の活動をはじめた人物でもある。

 

基調講演:「ケアの倫理を問い直す(仮)」
シンダ・ラシュトン教授(ジョンズ・ホプキンス大学 看護倫理学 )
Cynda・H・Rushton, PhD, MSN, RN, FAAN

緩和ケア、道徳的苦悩、ケア従事者の苦悩に関する専門家であり、看護倫理の世界的リーダーの一人。特に道徳的苦悩をレジリエンスへと変容させる倫理的実践の提唱者として著名。アメリカ看護協会の道徳的レジリエンスに関する専門的課題委員会の共同議長を務め、報告書「EXPLORING MORAL RESILIENCE TOWARD A CULTURE OF ETHICAL PRACTICE」をまとめた。
また長年UPAYA禅センターでハリファックス老師の同僚としてBeing With Dyingプログラムの指導に従事し、2014年からはハリファックス老師、トニー・バック教授とともにG.R.A.C.E.の指導にあたっている。

ワークショップ:【問いを立てる力がG.R.A.C.Eを促す】
吉田典生(よしだ・てんせい)

マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ創設者。一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート共同創設者、理事。ビジネス・ブレークスルー大学院『チームリーダーシップ・アクションプログラム』講師。米国のRight Question Instituteと提携して、QFTをビジネスセクターに導入。奈良で開催されたジョアン・ハリファクス老師による第1回、2回のGRACEを受講。また自社において、老師のもとでGRACEをビジネスリーダー対象に再編集したAWAREを実施。30年来の瞑想実践者。関西大学社会学部卒。

【問いを立てる力がG.R.A.C.Eを促す】
困難に満ちた現場でコンパッションを実現するには、なかなか答えを見出せない状況での自己管理が不可欠です。ここでは「適切な問いを立てる」スキルを磨き、答えがない中で各自が一歩を踏み出す契機を探ります。またそれと合わせて、1日目の学びから現われてくる大切な問いを、自分自身のなかに迎え入れていきます。

この時間はQFT(Question Formulation Technique)というワークショップ形式で進めます。QFTはハーバード教育大学院でも教えられている「質問づくりの授業」で、医療や教育、ビジネス、地域コミュニティで広く展開されています。

ワークショップの共通目的は以下のとおりです。
◇1日目の学びを点から線にしていくための契機をつくる
◇問いを立てる力を磨いて今後のG.R.A.C.E実践に活かす

======= 大 会 開 催 概 要 =======

* 内容は変更する可能性があります

【日時】2021年年12月11日 – 12日(2日間)

 

《 Day-1 12月11日(土) 13:00-17:30 》
  • ジョアン・ハリファックス老師による動画メッセージ
  • グラウンディング 藤田 一照(曹洞宗 僧侶)
  • 「ケアの倫理を問い直す(仮)」
    シンダ・ラシュトン(ジョンズ・ホプキンス大学 看護倫理学 教授)
    栗原幸江(都立駒込病院緩和ケア科/認定NPO法人マギーズ東京 心理療法士)
    朴順禮(慶應義塾大学看護医療学部 専任講師)
    (通訳:木蔵シャフェ君子)
  • 「緩和ケアにおけるGRACE活動報告」
    堀口 朋美(福井赤十字病院緩和ケア科 看護師)
  • 「沖縄でのGRACEを取り入れた現任教育の活動報告」
    平仲 唯(南部病院 臨床心理士)
  • 「関西GRACE勉強会活動報告」
    石野 真輔(十条武田リハビリテーション病院リハビリテーション科 医師)
《 Day-2 12月12日(日) 10:00-13:00 》
  • グラウンディング
    齊藤 素子( 福井赤十字病院 外科 非常勤医師)
  • ワークショップ「問いを立てる力がG.R.A.C.Eを促す」
    吉田 典生(一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート理事)
  • 参加者同士の対話と質疑応答

【対 象】
医療関係者・企業内の保健師・訪問介護・教員・心理職・対人援助職
そのほか、コロナ時代に人を支える仕事に携わる方や、人を支えたいと思っている方

【会 場】Zoomによるオンラインライブ
(*接続不良などで視聴できなかった方は後ほど記録したものの視聴も可能です)

Zoomの視聴リンクは開催日の2日前より随時ご案内いたします。
1日目と2日目のZoomのリンクは異なりますのでご注意ください。
ライブ配信のみで見逃し配信はいたしません(ただし、ライブ参加されているにもかかわらず、接続不良などの関係で視聴ができなかった場合はこの限りではありません)

【定 員】300名

【参加費】
2日間通し:5,000円
12日のみ :3,000円
13日のみ :3,000円

※キャンセルポリシー:12月2日まではキャンセルを受付いたします(手数料が発生する場合はご負担いただきます)。
12月3日以降はキャンセルはできません。ただし、譲渡は可能ですので、その際は譲渡される方の情報をメッセージからご連絡ください。

=================================

第4回日本GRACE研究会年次大会長よりご挨拶


山下 公子 (看護師)

今年でGRACE研究会年次大会が第4回を迎えます。昨年同様、オンラインでの大会となりますが、オンラインでの強みを活かした大会を目指していきたいと思います。対人援助を担う様々な人たちが自分自身や相手、周りとの思いやりや慈しみの基で関係を築き上げ輪が広がることで私たちの生活世界は潤い変化していけると思います。この世界の大きな波に飲み込まれないように、私たちは一人ひとりの意図、動機、倫理観に立ち戻り、今、何を問われているのかを、問い直す時に直面しているのではないでしょうか。。第4回は、参加頂く方々と一緒にGRACEの「今、ここに」に気づきを向けられるような大会にしていきたいと思います。

【主 催】日本GRACE研究会
第4回年次大会長:山下公子
GRACE研究会世話人代表:高宮有介
副大会長:宮川栄美子

参加申し込みはこちら→ https://grace2021.peatix.com