日本GRACE研究会世話人代表 ご挨拶
GRACEは、死の臨床に45年間かかわってきた米国の医療人類学者で僧侶のジョアン・ハリファックス老師が、ケアする自分自身のあり方や死生観について体験的に探究する「Being With Dying -死にゆく人と共にあること」を最新の脳科学や認知科学の成果に基づいて整理し、コンパッションに根差したケアのあり方を育むためのトレーニングです。
日本では、2015年に創始者であるジョアン・ハリファックス老師、ジョン・ホプキンス大学看護倫理学部のシンダ・ラシュトン教授、ワシントン州立大学医学部のアントニー・バック教授の3名を招いて研修会を開催しました。その後、毎年研修会を開催し、2018年に、日本GRACE研究会を創設しました。
死の臨床だけでなく、介護も含めた様々なケアの中で、そしてコロナ禍の今、私達が生きていく柱となるプログラムだと確信します。様々な状況の中で苦しむ人たちのため、そして、そこに向き合う人たちのために広めていきたいと考えております。